Rockbox をコンパイルする#7   2012/12/23 (Sun)  14:41  [iPod]

Cygwin も mintty を採用するようになったので、久しぶりに Rockbox の環境を再構築してみました。
基本的にはRockbox をコンパイルする#1の内容でいいのですが、やはり少しずつ変わってきているので、そのあたりを言及しつつ、まとめておくことにします。例によって iPod Video を対象としているので、iPod Video 用のバイナリを作成するのに必要なもののみにとどめています。


cygwinの公式サイトから cygwin をダウンロードしてインストールします。
以前は、http://download.rockbox.org/cygwin をダウンロード先として追加していましたが、ここから取得できるクロスコンパイラはもう使う必要がないため、適当なダウンロード先を指定して以下のパッケージをインストールします。

  • Archive - unzip
  • Archive - zip
  • Devel - automake
  • Devel - binutils
  • Devel - bison
  • Devel - flex
  • Devel - gcc
  • Devel - gcc-g++
  • Devel - gcc-mingw-core
  • Devel - gdb (シミュレータをデバッグする場合は必要)
  • Devel - git
  • Devel - libiconv
  • Devel - libtool
  • Devel - make
  • Devel - mingw-runtime
  • Devel - patchutils
  • Interpreters - perl
  • Interpreters - ruby
  • Net - Curl
  • X11 - libfreetype-devel (ttf をアンチエイリアスフォントに変換する場合は必要)
  • X11 - libfreetype6 (ttf をアンチエイリアスフォントに変換する場合は必要)

cygwin を初めて起動すると、設定ファイルがいくつか作成されますが、mintty のデフォルト設定がイケてないので、ホームディレクトリに .minttyrc ファイルを以下の内容で作成しました。Font には好きなフォント名を指定します。改行コードは当然ながら LF にします。ファイル作成後、cygwin を再起動すると少しは良くなります。

BoldAsFont=no
Font=Ricty
Locale=ja_JP
Charset=UTF-8
FontHeight=12
Columns=80
Rows=25
Transparency=medium
Term=xterm-256color
RightClickAction=paste
OpaqueWhenFocused=no
PgUpDnScroll=yes

シミュレータを起動できるように、次は SDL をインストールします。SDL は stable version の 1.2.15 を使用しました。

curl -O http://www.libsdl.org/release/SDL-1.2.15.tar.gz
tar zxvf SDL-1.2.15.tar.gz
cd SDL-1.2.15
./configure
make
make install

一旦ホームディレクトリに戻って Rockbox のソースコードを取得し、次にクロスコンパイラを作成します。

cd
git clone git://git.rockbox.org/rockbox
cd rockbox/tools/
./rockboxdev.sh
a

最後の a は対象のクロスコンパイラ(arm)を選択します。以前は arm-elf-eabi ということで e だったのですが、少し変わったようです。そして相変わらずものすごく時間がかかり、私の環境(CPU Intel Core i5, Memory 16GB)では、21時間くらいかかりました。CPU やメモリには十分余裕があり、おそらく Raid 0 でも古い HDD のせいで Disk I/O で頭打ちになっていると思われるので、SSD や Ram Disk 上でやればもう少し早くなる気がします。

クロスコンパイラがビルドできたら、次は Rockbox 本体をビルドするため、まずはビルドの設定をします。

cd ~/rockbox/
mkdir build
cd build
../tools/configure
22
N

22 は、ビルド対象として iPod Video を指定していて、次の N は、Normal ビルド、つまり、iPod Video 本体で動かすためのビルドであることを指定しています。

続いてビルドを行います。make -j の -j は、マルチプロセスでコンパイルを行うようにしているだけなので、なくてもかまいません。ターゲットに fullzip を指定すると、iPod Video にインストールするモジュールを zip ファイルに固めてくれます。

make -j
make fullzip

最後に、生成された zip ファイルの中身を iPod Video 本体に解凍してブートローダをインストールすれば(未インストールの場合)、完了です。

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