Rockbox をコンパイルする#1の続きです。cygwin のインストール後からコンパイルまでの流れになります。
9. 「C:\cygwin\etc\profile」をテキストエディタで編集します。
PATH の記述に、以下のパスを追加します。
/opt/sh/bin:/opt/m68k/bin:/opt/arm/bin
修正すると、以下のようになると思われます。
PATH=/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/opt/sh/bin:/opt/m68k/bin:/opt/arm/bin:$PATH
次に、rockbox のソースコードを取得します。
10. デスクトップのショートカット等から、cygwin を起動します。以下のコマンドを実行します。
$ svn co svn://svn.rockbox.org/rockbox/trunk rockbox
11. ビルド用のディレクトリを作成します。
$ cd rockbox $ mkdir build $ cd build
12. コンフィギュレーションを行います。
$ ../tools/configure
対象のプラットフォームを指定します。私の場合、iPod Video なので、「22」を指定しました。
次に、どれをビルドするのか聞かれるので、実機インストール用モジュールを作成する「N」を指定しました。デフォルトが「N」であるので、そのまま Enter キーを叩くだけでもかまいません。
2007/05/21の時点で、プラットフォームの指定後、メモリサイズを聞かれるようになっているみたいです。
13. コンパイルを行います。
$ make
ここで、マルチコアの CPU を利用している場合は、以下のようにオプションを付けて実行すると速くなります。
$ make -j
14. 最後に以下のように実行して完了です。
$ make zip
ここで、以下のようにすると、フォントを含んだ形で zip ファイルが作成されます。
$ make fullzip
後は、C:\cygwin\home\<username>\rockbox\build に rockbox.zip が作成されるので、この中身を実機にインストールするだけです。
一度上記の手順でコンパイルが完了していれば、次回以降は cygwin を実行後、以下のコマンドを実行するだけで OK です。
$ cd rockbox/build $ ../tools/configure $ make $ make zip
~おまけ~
ローカルに取得済みのソースコードを最新にするには、以下のように実行します。
※詳しくは SVN のマニュアルを参照してください。
$ cd $ svn update rockbox
ローカルに取得済みのソースコードと最新との差分を確認するには、以下のように実行します。
※詳しくは SVN のマニュアルを参照してください。
$ cd $ svn status rockbox
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