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Rockbox をコンパイルする#2   2007/05/19 (Sat)  20:23  [iPod]

Rockbox をコンパイルする#1の続きです。cygwin のインストール後からコンパイルまでの流れになります。


9. 「C:\cygwin\etc\profile」をテキストエディタで編集します。

PATH の記述に、以下のパスを追加します。

/opt/sh/bin:/opt/m68k/bin:/opt/arm/bin

修正すると、以下のようになると思われます。

PATH=/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/opt/sh/bin:/opt/m68k/bin:/opt/arm/bin:$PATH

次に、rockbox のソースコードを取得します。

10. デスクトップのショートカット等から、cygwin を起動します。以下のコマンドを実行します。

$ svn co svn://svn.rockbox.org/rockbox/trunk rockbox
ソースコードの取得

11. ビルド用のディレクトリを作成します。

$ cd rockbox
$ mkdir build
$ cd build
ビルドディレクトリ作成

12. コンフィギュレーションを行います。

$ ../tools/configure

対象のプラットフォームを指定します。私の場合、iPod Video なので、「22」を指定しました。
次に、どれをビルドするのか聞かれるので、実機インストール用モジュールを作成する「N」を指定しました。デフォルトが「N」であるので、そのまま Enter キーを叩くだけでもかまいません。
2007/05/21の時点で、プラットフォームの指定後、メモリサイズを聞かれるようになっているみたいです。

コンフィギュレーション

13. コンパイルを行います。

$ make

ここで、マルチコアの CPU を利用している場合は、以下のようにオプションを付けて実行すると速くなります。

$ make -j

14. 最後に以下のように実行して完了です。

$ make zip

ここで、以下のようにすると、フォントを含んだ形で zip ファイルが作成されます。

$ make fullzip

後は、C:\cygwin\home\<username>\rockbox\build に rockbox.zip が作成されるので、この中身を実機にインストールするだけです。


一度上記の手順でコンパイルが完了していれば、次回以降は cygwin を実行後、以下のコマンドを実行するだけで OK です。

$ cd rockbox/build
$ ../tools/configure
$ make
$ make zip

~おまけ~

ローカルに取得済みのソースコードを最新にするには、以下のように実行します。
※詳しくは SVN のマニュアルを参照してください。

$ cd
$ svn update rockbox

ローカルに取得済みのソースコードと最新との差分を確認するには、以下のように実行します。
※詳しくは SVN のマニュアルを参照してください。

$ cd
$ svn status rockbox
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