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Rockbox とはオープンソースの携帯プレーヤー用のファームウェアなのですが、これを iPod や、Gigabeat にインストールすることで、音質改善を図れたり、対応するファイルフォーマットを増やしたりすることができます。

rockbox の公式サイトでは、バイナリ形式で配布されているのですが、パッチを当てたりする場合には、ソースコードをコンパイルする必要があります。
rockbox の公式サイトの Wikiで、英語でコンパイル方法がまとめられているので、それを参考に日本語でまとめてみます。例によって Windows 上での方法になります。なお、ファイルシステムの時間精度の関係で、FAT 上ではコンパイル時に警告が出でしまうので、NTFS 上でコンパイルを行うことをお勧めします。

コンパイルの環境としては、cygwin を利用します。

1. まずは 、cygwin の公式サイト から setup.exe をダウンロードし、インストールを行います。setup.exe 起動時に -X のオプションをつけて起動すると、rockbox のサイトをダウンロード先に追加するときに setup.ini.sig がないという警告なしにインストールできます。

2. 「Choose A Download Source」では、「Install from Internet」を選択します。

3. 「Select Root Install Directory」では、Root Directory (インストール先)を「C:\cygwin」に、TextFile Type を Unix/binary にします。

4. 「Select Local Package Directory」では「C:\cygwin\Installation」を指定します。このフォルダにダウンロードされたパッケージが保存されます。

5. 「Select Your Internet Connection」では、ブラウザ設定に合わせて選択します。

6. 「Choose A Download Site」では、「http://download.rockbox.org/cygwin」を入力後、「Add」ボタンをクリックしておきます。

その後、「http://download.rockbox.org/」と任意のサイトを選択します(Ctrlを押しながら選択すると複数選択できます)。私は会津大学のミラーを選択してみました。

7. 「Select Packages」では以下のパッケージを追加インストールします。「Category」欄を展開して、該当パッケージの「New」欄が「Skip」となっている場合は、「Skip」を1回クリックしておきます。「Skip」になっていなければ、そのままにしておきます。

• Archive - unzip
• Archive - zip
• Devel - binutils
• Devel - gcc
• Devel - gcc-mingw-core
• Devel - gdb (シミュレータをデバッグする場合は必要)
• Devel - make
• Devel - mingw-runtime
• Devel - patchutils
• Devel - subversion
• Devel - sdl (シミュレータに必要)
• Devel - m68k-elf-binutils
• Devel - m68k-elf-gcc
• Devel - sh-elf-binutils
• Devel - sh-elf-gcc
• Devel - arm-elf-binutils
• Devel - arm-elf-gcc
• Interpreters - perl
• Text - tetex-base (マニュアルをビルドする場合は必要)
• Text - tetex-extra (マニュアルをビルドする場合は必要)

8. パッケージ選択後、インストールが完了するまで待ちます。最後に「Create Icons」で、ショートカットの作成について聞かれるので、デスクトップに作成するなりしておきます。ここまでで、cygwin のインストールは完了です。

長くなってきたので、ひとまずエントリを分けます。続きはRockbox をコンパイルする#2を参照してください。